妖精の悪戯

世の中、不思議なことでいっぱいです。
僕には書類仕事を溜めてしまう悪い癖があるのですが、まとめて一気にやった方が早いと思ってしまっているところがあって中々この悪癖を治せません。
何より、1に訪問2に訪問、3、4も訪問5も訪問と外を走り回っているので書類仕事はどうしても後回しになってしまいます。
という言い訳をしていつも自分を許しています。

これはいかんと思ってるのでなるべく毎日手を付けて溜めないようにしようと心懸けてはいます。



書類仕事を溜めるといいことありません。
何がどうなっていたかわからなくなります。

さらに悪戯する奴まで現れる始末。
僕が手を付けようと思った書類に限って無くなるんです。
積んだはずの山の中に無くて別の所に紛れていたりします。
バッグの中に入れた覚えがないのにあったりします。
きっと妖精さんの仕業ですね。

太古、得体の知れない物事を神として畏れ、狂気の沙汰とも言えるような儀式や生贄を捧げて神々を鎮めてきた人類も、科学を手に入れて多くの神々の正体を暴くようになりました。
文化に融け込んだ神は天に昇り、文明に曝された神は地に堕ちました。

今や神々はエンターテイメントです。
僕らを楽しませるために芸事に没頭してるとか。

ウイスキーの熟成時に原酒が減少するのは天使がこっそり呑んでるからってやつも、天使の分け前は蒸発分、悪魔の取り分は樽の吸収によるものとわかっています。
こちらに関しては科学的根拠が最初からわかっていて天使と悪魔を持ち出しているので完全にロマンですね。


それでもまだまだ得体の知れない事象は起きています。
地球の貿易赤字は宇宙人との取引だと言う成田節は先鋭的です。
神よりも科学を信じる僕ですが、神話やあやかしの物語はすきです。
便利ですし何より面白い。
僕の書類を隠す妖精さんの正体は今のところ科学的な解明はできていません。
たまには幻想に浸るのも悪くない。