限りなく透明に近いグレー

0か100かという極論は好きですが、バランスのいい中立はもっと好きです。
物事はある程度偏るのが普通でしょうが、どちらかに偏り切ることは中々難しいもので、多少の不純物を孕むのが普通です。
なので、振り切っている0にも100にも魅力があるわけです。
考え方、意見として0か100という立場を取ることは難しいもので、それを言い切る者は傑物か馬鹿かどちらかでしょう。
僕はといえば、1:1のバランスの取れた中立に立ちたいと思うことが多く、僕自身自覚していますが、二面性そのものだと思っています。
デジタルとアナログとか、金と時間とか、酒と甘いものとか、一見対立に見える両極端には、中間値が存在するものが意外と多い気がします。
その中間地を自分の立ち位置だと決めたのは自分が何者でもなかったからです。
人間が生業によって自己を形成して行く過程、一般的にアイデンティティの確立と言われる時期を僕は経験していません。
つまり、アイデンティティの確立に失敗した人間です。
そんな僕が掴んだ一つの勝ち筋が中央値探しです。
どちらかへの偏りとは、アーティストかスペシャリスト。
その才も技も持たない僕にできることはプロフェッショナルになることだけです。
凡人が到達できる最高峰はプロフェッショナル。
そこへ到達するにはバランスと気合いのみ。
だからこその中立です。
ちょうどいいグレーの濃淡を探しています。
立ち位置が決まったら質を上げていく。
その横軸の修正と縦軸の上昇に励むのみです。