リフトと言ったら僕は機械をイメージします。
建築現場の資材用の昇降機はみんなリフトと言うし、工場で荷物の積み下ろしをするのはフォークリフトだし。
機械を使ってモノを持ち上げること。
それをリフトと理解しています。
介護現場では、介護者が利用者を抱え上げることをリフティングなんて言うもんだから、機械を使って人力でのリフティングを止めようと言うことでノーリフティングって言ってる。
僕の場合、このノーリフティングという言葉は、リフトの機械を使わない、と聞こえてしまいます。
真逆の意味ですね。
これには当初、困惑しました。
機械は人を楽にするために存在するもの。
全てが機械化することを良いとは思っていませんが、肉体の負担を軽減するためのものは積極的に取り入れるべき、と僕は考えます。
と同時に機械を冷たいと遠ざける考えも理解できます。
人と人、の温もりを大事にすることも理解できます。
けれど、身体は壊れるとなかなか治りません。
身体が壊れれば今まで出来た事が出来なくなり、仕事を、生活を、自分を続けることが出来なくなります。
理念だけでなく、合理的な判断を持って文明と付き合っていきたいですね。
そんなわけで、可搬型階段昇降機を用具屋ファインで貸し出しできるようにするために講習を受けました。
今日明日と二日間の技能講習を終えれば晴れて貸し出しの資格を得ます。
無論、機械は正しく使わなければ事故を起こす危険を伴う物。
無暗に提案も推奨も出来ませんが、これで助かる人がいるのなら事業所としては取り組む意味があります。
ノーリフトもリフティングもどちらも気高い技術の賜物。
その考えを理解して、想いを寄せて一歩前に進みます。
ノーリフト