技術リベンジャーズ

エジソンとテスラが電気の供給方法を直流と交流で競ったように、終着点への道のりはいくつもあります。
どちらかが辿り着いて開通するまで答えはわかりません。
どちらも辿り着いて共存することもあれば、敗者が大きく後退することもあります。

同時競争ではないにしても、ISDNとADSLも似たようなところがありました。

iPS細胞とSTAP細胞は…
違いますね。


敗者が後に開発を進めてリベンジすることがあったりしますが、一度普及したものを乗っ取るのはそうそうできることではないようです。

核融合の分野でも、磁場のかごの形成方法でトカマクに敗れたヘリカルがリベンジを果たし、それどころか一気に前進して実用化に王手をかけました。

海水でエネルギーを生み出せるという、錬金術と永久機関の間を行くような革新的な超絶技術です。
それが日本人によって開発されたのですからなんと素晴らしいことか。

けれども、この研究・開発の先の実用化までの道のりに政府は金を出す気配がない。
既得権を守って追い出すのだろうか。

他国を置き去りにできるほどの技術を有しながら、お手々繋いでみんな仲良くするために大きく後退する。

アホか。

名のある研究者たちはみんな海外に研究の場を移します。

鎖国が続いているようなものだ。
報われませんね。



世間を賑わすイーロン・マスクの電気自動車テスラは、電流戦争を制し送電網を掌握したにニコラ・テスラにちなんで名付けられた社名ですが、発電機が三相交流であったものの製品や事業の拡大はバッテリーが最大の武器であったはずです。
バッテリーの会社だと広く認識されています。
皮肉ですね。
テスラがバッテリーの会社なんて。
バッテリーは直流です。

エジソンのリベンジここに成る。