勢力図が変わる

ドラマや映画などで病院のシーンというのは割と多い気がします。
医療ドラマでなくてもそんな場面はよくあったりします。
そんな病室で患者が利用しているベッドといえば「パラマウントベッド」製のモノがほとんどです。
VIPの個室の場面では「フランスベッド」製のモノが多いです。
古参でもある業界大手のツートップが棲み分けをしているような構図です。
医療ベッド、在宅介護ベッド共にシェアを取り合う大物です。
日本にはパラマウントベッド、フランスベッドに次いで、「プラッツ」「シーホネンス」「ランダル」など、ベッドメーカーは多数あります。

福祉用具専門相談員にしてみれば、各メーカー、各商品の特徴は知り尽くした話ですが、昨今の高品質高性能の商品はどれも遜色ないように思えることがあります。
実際には、パラマウントベッドとフランスベッドは、DX時代に向けて眠りに関するセンシングやそのデータを日報に反映させるなど数歩先を行って後発メーカーに差をつけています。
それでも、在宅、が主戦場の居宅介護サービスの福祉用具専門相談員にとってはここまでの高機能の商品を勧める機会は少ないため、基本機能が優れていて利用者にマッチする商品を選定すると後発メーカーの商品でも十分と思える場面は多いです。

そんなことからか、在宅の現場では後発メーカーがシェアを広げています。
後発メーカーの一社がシェアNo.2に躍り出ています。

この1月、新しく始まった2つのドラマで、病室のシーンで利用されているベッドがプラッツとシーホネンスでした。
これには驚きます。
ここまで来たか。
やる。

性能を絞って何かの機能一つを突出させて小さく戦う。
局地戦は後発の新勢力には常套手段ですが、勝ち抜けるのは難しいものです。
体力が違います。

地図がカラフルになっていきます。
それは華やかなのか混乱なのか。

選定しかできない僕は、せめてその選択を間違えないように日々研鑽を積み、増す。