勝利の美酒に酔う

WBC日本優勝の歓喜と興奮は一夜で冷めることはなく、浮き立つ心を抱えたまま過ごす一日でした。
何しろ祝賀会をしていないので盛り上がりに区切りをつけられないでいます。

国際試合の盛り上がりでは、便乗するサービスが続出して特需が期待されることがよくあります。
何しろ経済効果は650億あるだろうなんて言われてます。

そういった現象に警鐘を鳴らす記事を週刊ダイヤモンドに見つけました。

そもそも論、スポーツの国際大会は戦争の代替えという側面があると言われています。
僕の世代では昔の話のように感じてしまいます。
理解はできますがあまりピンときません。
でも、実際に共産圏の選手にはただならぬ圧力を感じます。

スポーツや音楽に政治を持ち込むなという批判はよく耳目に触れます。
スポーツや音楽が生活や祭りと共に文化としてあったままならそれで良いのでしょうけど、ショービジネスとしてプレイヤーもオーディエンスも一体となって楽しむのだから難しい話です。
金も権利も動く。
舌なめずりする大人達が目に浮かぶ。

国威発揚や景気回復の起爆剤にしようなんてことは、スポーツの大きな大会ではよく言われます。
世間だってある程度受け入れています。
悪いことではないのでしょう。


けど、こうした流れというのが勝利への固執になるのではないかという。
スポーツを純粋に楽しむことを忘れて勝利を味わいたくなるのだという。
勝利至上主義となる大人達のもとでこども達はスポーツを楽しめなくなるのだという。

まぁ言ってることはわかります。

僕も少年野球では苦い思いをたくさんしましたし、20代でやってた草野球のチームでは楽しみたい者と勝ちたい者とでチームは真っ二つに割れました。

でも、そんなことはよくある話で、今回の侍ジャパンのメンバーだってそんな中から飛び出してきた選手がいるはずです。
こども達に良い環境を作るのは大人の大きな役割ですが、どんな環境からでも勝ち上がる強い子はいるし環境が良くなればみんなが強くなるのかと言ったらそんなことはない。
僕は野球がうまくなれなかったことは自分にセンスと努力が足りなかったことを認めているし大人のせいにしたことはない。

結局、この記者が何を言いたいのかわからなくなってしまって最後には腹が立ちました。
紙だったら破り捨ててます。
情報番組なんかでも普段偉そうにしてる知識層の評論家達が素っ頓狂なこと言ってるのを見てちょこっとイラつきましたが、古市が不労所得決め込んでるのが笑えたのでそこからは視点を変えて楽しめました。

まぁなんというか、水を差すのはやめておくれ。

いいじゃないか、少しくらいハメ外してバカ騒ぎしたって。
未来はそんなに暗くない。


てな訳で一日遅れて一人祝賀会です。



週末にバカ騒ぎ出来たらいいなぁ~
誰か飲みません?