円周率が3ではいけない理由

なんか、これってホット・ワードらしいですね。
先日、天才数学少年が解説している動画を見ました。

一般的には3.14でしょうか。
僕は物作りの観点で言うので、3.1415と言いたい。

3であろうと3.14であろうと3.1415であろうと、3.1415926…と、延々と続く数字をどこで切り捨てるかなので、そもそも正確ではないですね。
ゆとり世代は円周率を3で教わったと聞いたことがあります。
この違いを誤差と言ってよいのでしょうか。


円周率が3ではいけない最大の理由は、
円に内接する正六角形の周の長さと、円周が同じ長さになってしまう
と学術的に言われています。

現場的に言うと、正確なパイプが作れないから3ではいけない、となります。
パイプの内径と外径の中間値、芯の円周を求めて展開するところからパイプ制作は始まります。
板にパイプを通して溶接する場合、隙間をどれだけ小さくできるかは品質、強度、密閉度に直結します。
このパイプを正確に作れないから3ではダメということになります。

ざっくりとおおまかな寸法で話を進めたい場合もあります。
要は使い分け、使い所ですよね。

なんでもそうだと思います。

見積りでは、1万なのか10万なのか100万なのか、大体の金額で話を進めることはよくあります。
正確さを求める場合、曖昧なものを持ち込んではいけなくなりますから、全てをキッチリさせなくてはならなくなります。
全体像を見せる段階では相応の労力が注ぎ込まれていることになり、そこまでして成立しないとなると徒労感は半端ではない。

円周率なんて、3で良い時もあると思います。
それを頑なにダメだというのは硬いし古い。

算数や数学の基礎的なことは日常生活で使う場面は多いものです。
平方根や円周率は物作りをしている者にとっては日常的なことでしょう。

できることなら数学が得意な人間になりたかった。
数学で世界を紐解いてみたかった。

今日も数字と睨めっこしてCADで線を引きます。