ゴールドスタインに会いに行け

誰かが盗聴しているかもしれません。

随分前ですが、勤めていた会社で盗聴器や監視カメラでの監視下にいたことがあります。
監視カメラは存在を隠されていないので把握できていましたが、どうも不自然で腑に落ちないことがあり、盗聴器があることを疑いました。
秋葉原で盗聴発見器を見繕ってもらって探し当てたことがあります。
当時と現在ではきっと技術の差があるのでしょうが、当時の物でも発見するのはなかなか難しいことでした。
それなりに知識が要るのと、コツがあるように思います。
若い頃に盗聴バスターズをやろうとしていた時期もあったし、探偵やってる知り合いもいたので多少の知識はありました。
まぁ何より楽しみました。
工藤ちゃんが好きだった僕は気取って意気揚々と発見機片手に探索をするんですが、カメラで監視されていることを忘れちゃいけない。
探していることをバレてはいけないんです。
慎重に慎重を重ねて探索し盗聴器の反応を発見するわけです。
ですが、見つけたことを悟られてはいけない。
気付かぬふりで過ごします。
何より大事なのは誰が仕掛けたのかを知ることです。
強い組織というものは、上下関係がしっかりしています。
それが報連相を徹底するために必要だからです。
それでも、全ての情報が下から上へ挙がるわけではありません。
上下関係が厳しいと、賞罰もハッキリしていることは多い。
罰を恐れて隠蔽や工作をするのなんてよくある話。
それを暴くため仕掛けられた盗聴器とみてほぼ間違いありませんでした。
トップ周辺の上層部の誰かか、その上層部に取り入りたい誰か、だったのでしょう。
これを利用する手立てはないものかと考えましたが、結論、ダルすぎる。
上手くやれたとして、上層部周辺に近付けたとしてもその先の展開がない。
一歩間違えれば濡れ衣です。

程なくして退職しましたが、その後、その会社の社内勢力図がどうなったのかは知りません。
どうでもいい。

そんな経験からか、僕はいつも監視されているものだと思って行動しています。

本当に盗聴器だらけの世の中です。
皆様も油断せぬよう、、、
ビッグ・ブラザーが見ているぞ。


監視社会は悪いことばかりではなさそうです。
でも、僕等はどうしてもネガティブなイメージを持っています。
だって陰湿だもん。


この世はすでにディストピア。