最初に足を引っ張るのは自分

若い頃はどうしても虚勢を張ってしまうものですかね。
こだわってしまったり、プライドが先に立ったり、小さなことに執着したり。
趣味レベルであればこだわりは心を豊かにするのかもしれませんが、社会での他者との営みでは弊害となることもあります。
こだわりとうまく付き合うことは社会生活を豊かにするかもしれません。

僕は若いころには随分と小さなことにこだわっていたと思います。
そのせいでうまくいかなかったことが多いと思います。

歳をとっていらなくなったのか、今ではこだわっていることはそう多くはありません。
そう思うと、こだわりは武装だったのだなとも思います。
それがなくても自分でいられるという自信が持てたからなのか。
自分ができたからなのか。
自分を形成するために必要なことだったのか。

こだわりが強すぎると、時に他者への攻撃になることすらあります。
生きにくい状況を自分で作ってしまいます。
自分を許せなくなることだってあります。

僕は社会のしがらみを嫌ったくせに自分を一番苦しめていたのが自分だと気付いたとき、ようやく色々な呪縛から解放されたように思います。
そしてこだわっていたものの多くを捨てる事が出来ました。

今、僕がこだわっていることなんて、ビールとウィスキーの飲み方くらいです。
でも、それは家で飲むときだけ。
外でお酒を飲むというのは誰かと過ごす時間だから、お酒の飲み方を追求する場ではありません。
お店のこだわりに委ねます。
他者のこだわりに寄り添うのもいいかもしれません。