両刃の言葉

いつだったか、友人と話したことを思い出します。
取引先の営業のミスで損害を被り、請求時にそれについて指摘したところ、相手の営業が「お互い様じゃないですか〜」と。
怒り心頭の友人は相当こき下ろしたようです。
この場合、この営業マンはとにかく謝る必要があり、それに対して友人がお互い様ですよ、と許す場面です。
言葉はシチュエーションとタイミングを間違えると全く逆の効果を発揮します。
相手の営業マンはこの誤用を最後まで理解できなかったとか。

僕も今日、ちょっとした失言で相手を不愉快にさせてしまったことがありました。
それによって向けられた不快感に対してお互い様だろうと思ったものの、僕が言う言葉ではないなと思っていたら、相手からそう言ってくれました。
お互い様とは、相手のミスをフォローする言葉なのです。
これをジャストに使える人は大人だな〜と思います。
僕は救われました。

小さなミスを掬ってマウント取っていい気になる大人が最近は多い。
まるで子供。
大人とは寛容さを持つこと。

僕もそう在りたい。